初音かな
しどろもどろの
里の鶯
夏祭り
うちわ片手の娘たち
浴衣姿
に心惑わす
木枯らしや
落ち葉が遊ぶ
峠道
初つばめ
お宿さがしに
明け暮れて
里山の
苅田に響く
モズの声
通り雨
お地蔵さんと
雨宿り
ジョウビタキ
紋を羽織って
ごあいさつ
満月に
ばばの背中で
夢を見る
潮風が
運んでくれた
笛太鼓
見知らぬ町の
夏祭りかな
四十雀
小枝の先で
プロポーズ
ひぐらしも
胸騒ぎかな
林泉寺
里山に
狸ばやしの
秋祭り
おぼろ月夜
今宵のいで湯
池ノ平
蜘蛛と蚊との
粋な混浴
海ほたる
月夜の海で
舞踏会
陽炎に
トンボも消える
暑さかな
十五夜に
幽霊見たさの
宮参り
秋の夜
酒を片手に
小鰺釣
五月雨や
母をしたって
子猫泣く
小仏や
母を慕うか
彼岸花
荒海や
常陸の磯で
のっこ釣り
小春日に
小枝でささやく
目白かな
春雨や
こ雀たちが
鬼ごっこ
満月に
いわしが踊る
浜辺かな
杏咲く
小枝でおしあう
目白かな
行く秋に
桜散るとの
便りあり
昼下がり
うだる夏日に
小鰺釣り
鰺を肴に
焼酎飲む
小仏に
垂乳根の母
手をあわせ
風車添え
何呟くぞ
蛾の舞を
酒の肴に
梟と
原始の森で
酒酌み交わす
かの山を
おにやんま
追いかけての
夏休み
鶯や
泣き疲れてか
谷渡り
清水の流れ
喉潤す
子供らと
うだる夏日に
いわし釣り
昼飯忘れ
ビール飲み干す


生徒作品